逆に初心者が買ってはいけないギターは何?って話

ギター
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昨年(2022年)末に放送され大ヒットしたアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』の影響もあって、ギターを始めてみようと考えている人も多いと思います。
「ギターをやってみたいけど、何を買ったらいいか」という方に向けて、逆に「これは選ばない方がいい」という視点で私の考えをまとめてみました。

基本は「気に入ったから」で選んでOK

作中で使用されたギター(ぼっちちゃんのGibson レスポール・カスタムやYAMAHA パシフィカ、喜多ちゃんのGibson レスポールJr.など)に注目が集まっています。特にYAMAHA パシフィカへの注目は大きく、店頭や通販サイトでも入荷待ちの状態が続いています。

画像引用元:https://realsound.jp/movie/2022/12/post-1219623.html

じゃあ実際、ゼロからギターを始めたい初心者が選ぶべきギターは…なんて話題になると、「初心者が選ぶべきギター」として紹介しているサイトは数多くあります。
基本的に「初心者が絶対に選んではいけないギター」というものはありません。カラー・シェイプ(形)・音が気に入ったものなら、メーカー・値段関係なく何を選んだって構いません。お気に入りのギターでテンションを上げて練習する方が、何倍も上達は早くなります。
しかし、初心者の練習を妨害する「やる気・モチベーションを奪うギター」は避けたほうが無難です。今回はその観点から、以下の4つのポイントを注意点としてチョイスしました。

「初心者が選ばない方がよいギター」4つのポイント

フロイドローズなどのロック式の機構を持つギター

ギターを始めると必ず付いて回るのが「弦交換」という作業です。通常、弦の寿命は1ヶ月程度で、かつ初心者のうちは練習中・演奏中に細い弦を切ることも多いので、思ったよりも頻繁に弦を交換する機会があります。
また古い(サビや手垢が固着した)弦を張りっぱなしにするとチューニングが合いにくく、上達の妨げになってしまうことがあります。
ロック式トレモロと呼ばれる「弦をナット(ネック側)とブリッジの両側でガッチリ固定するタイプ」のギターは、それ以外のギターよりも弦交換の際の手間が多く、つい交換作業が億劫になりがちです。
アームを大胆に使った奏法ができるのは表現の幅が広がり魅力的なのですが、画像のようなブリッジ・ナットを持つギターは、初心者のうちはおすすめしません。

引用元:https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/154837/

フリマサイトで個人出品される中古ギター

「初心者用の安いギターは避けたいけど、あまりお金もないから、そこそこ高そうな中古のギターを安く買いたい」と、メルカリなどのフリマサイトを覗く人もいると思いますが、やはり初心者のうちはおすすめしません。
理由としては、
  • 状態説明が出品者の主観で、実物を確認できない
  • 故障や不具合があっても一切補償が効かない
  • 劣悪な環境で保管されていても一見してわからない
  • そもそも偽物である可能性もある

など、素性がよくわからないギターを掴まされてしまう可能性が高く、最悪泣き寝入りするしかないためです。

初心者のうちは新品のギターを、そして可能であれば「楽器店で実物を見て」買うのがベストです。弾けない場合は素直に「これからギターを始めます」と言えば、楽器店の方が代わりに弾いてくれたりアドバイスをくれたりしますよ。

あまりにも高すぎるギター

「初心者はいくら位のギターを買うべきか」論争は結論が出ないと思いますが、個人的に「あまりにも高すぎるギター」はNGだと思っています。
理由としては初心者のうちはギターの扱い方がよくわかっていないから」です。
作中でぼっちちゃんが使っているGibson レスポール・カスタムの価格は約50万円と高額ですが、例えば「ギターを持ったときの周囲の感覚が掴めず、動いたときに机や壁やぶつけてしまった」「手入れの方法がわからず、自己流で磨いたら傷ついたり変色した」なんてことをもし高いギターでやらかしたら、多分泣いちゃってテンションがガタ落ちするんじゃないでしょうか
なので、練習にも少し慣れてきてこれからも続けられそうなら、2本目に少し高いギターを検討してもいいかなと思います。
大丈夫です。心配しなくても、ギターを続けていると絶対に2本目以降が欲しくなります(大丈夫とは)。
決して「初心者が高いギターを使うことへの僻み」じゃないですよ。ないですよ?

あまりにも重すぎるギター

ギターが重すぎると、立ってストラップを付けて持つのが辛く、やはり億劫になり挫折の原因になってしまいます。
そして、重過ぎるギターの代表格といえばそう、Gibson レスポール・カスタム。個体によって差があるものの、モノによっては5kgを超えるものも存在します(ぼっちちゃんは力持ち)
特にレスポールタイプのギターは大体4kg台〜とそこそこ重い機種が多いので、買う前に触ることが可能なら、必ず「ストラップを付けた状態で構えて弾いてみる」ことをおすすめします。
ちなみに、使われている木材にもよりますが、軽いギターの代表格はストラトキャスタータイプです。YAMAHA パシフィカのボディもこのタイプに分類されます。

引用元https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/294936/

まとめ

これまでの話をまとめると「ぼっちちゃんが持っているGibson レスポール・カスタムの中古をメルカリで買う」が、初心者にとっては一番のNGということですね。

ちなみに、最終話でぼっちちゃんが選んだYAMAHA パシフィカは、上に掲げたポイントには該当せず、またグレードや価格が細かく分かれていて、見た目や予算(約25,000〜80,000円程度)に合わせて選びやすいギターです。
私は決してYAMAHAの回し者ではありません。

パシフィカ最高!

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