このブログ、現時点の記事数自体はそんなに多くないのですが、Jugem(レンタルブログサービス)からWordPressに移行しました。元々は「そのうち」やるつもりだったのですが、今後の手間やメリット・デメリットも考慮して「やるなら今」という感じで。
レンタルブログからWordPressへの移行に際しての忘備録。
不慮の事故で消えたブログ
※こちらは前置きです。大したことは書いてありませんので、飛ばして次の項目へお進みください。
私が元々2013年にブログを設置して投稿していたのは、今回移行したのと同じWordPressでした。しかし、サーバレンタルの契約が、クレジットカード解約(支払先変更もれ)の影響で不払いになっていることに気づかず、ある日ログインを試みるとブログ(初代)は跡形もなく消滅していました。
楽しみながら書いていたブログが消えた。そんな心の傷も癒えないまま、何とか立ち直ろうと新しくブログを立ち上げたのが2015年。しかし、WordPressの設置までを行う気力もなく、「とりあえず」立ち上げたのがJugemによるレンタルブログ(2代目)でした。
しかし、ここでJugemを選んだのが運の尽きでした。
とりあえずいくつかの記事を上げてはみたものの、扱いにくい投稿エディタとインターフェースに、ブログ(初代)の消滅で傷ついた心をさらに折られた私はそのまま筆が遠のき、完全に心(ログイン画面)を閉ざしてしまいました。
そして、それから5年の月日が流れ……。
レンタルブログ、「始めるのは楽」でも取り回しはよくない
……と、Jugemをdisしているような文面になってしまいましたが、実際は仕事や私生活の繁忙が要因なので、Jugemのせいではないです(ただし投稿エディタが使いにくいのは本当)。
ひとまず、「とりあえずブログを始めてみたい」「でもあまり本格的にやるつもりはないからお金をかけたくない」という人には、広告付き無料プランや格安プランもあるJugemをはじめとしたサービスはありがたいものです。
ただし踏まえておく問題点としては、
- デザインがあまり選べない、あるいはカスタマイズしようにも面倒くさすぎる
- コンテンツの構造(体系)化に向いていない
- 突然レンタルサービスが終了した時の記事の逃がし方に不安がある
- SEO対策? 何それ?
- UIが自分に合わないと本当に地獄
など、多少気をつけなければいけない点はあります。
WordPressの設置から記事の移行までは結構簡単、ただし…
私が今回が選んだレンタルサーバはロリポップです。20年以上の運営実績を持つ老舗で、信頼性と価格のバランスはベストだと思います(ちなみにロリポップを運営しているのはJugemと同じGMOです)。
最近のレンタルサーバのサービスでは、ブログ設置を前提として「WordPressを簡単に設置できるメニュー」が用意されています。
他にもXSERVERやさくらインターネットなど候補はいくつかありますが、多くのサービスではロリポップ同様のメニューを用意していますので、事前に調べてみるとよいでしょう。
また、移行については、こちらの記事を参考にしました。
Jugemの管理メニューには「インポート・エクスポート」という項目があり、記事のデータ(記事のタイトル・内容、投稿年月日)をXML(タグ付きテキスト)で書き出しできます(他のサービスでももしかすると、違う名称で同様の書き出し項目はあるかもしれません)。
Jugemでは「Jugem-XML」という形式でテキストをエクスポートした後、そのままではWordPressに取り込めないため「MovableType」形式に変換する、という手順を取ります(MovableTypeはシックス・アパート社が提供している、WPと同様のCMS(コンテンツ管理システム)です。なぜ同じ形式で問題なく取り込めるのかは謎)。
しかしJugem、テキストの書き出しはできるものの「画像の一括保存」はできないため、こちらは管理画面からひたすら保存という苦行が待っています。冒頭で「今後の手間」と書いたのは、まさにこの苦行のことです(一応、Firefoxのアドオンを使うとある程度楽にダウンロードできるようですが、宗教上の理由でFirefoxを使えない私は1枚ずつ保存しました。画像ファイルを多く抱えているブログほど、移動を考えているなら一日も早い退避が吉です)。
画像については、新たにWordPressでアップロードした先のパスに置き換える作業があります。こちらは、画像のファイル名が同じであれば、その前のファイルパスを検索置換するという方法で対処できそうです。
デザイン、SEO対策、便利なプラグイン、お好みで
「ユーザーが多い」は正義
WordPressを使う上で一番大きな利点は、「使用しているユーザーが多く、デファクトスタンダード(事実上の標準)である」という点に尽きます。
DAWをはじめとするソフトウェアなんかでもいえることですが、使用しているユーザーが多いほどトラブルシューティングやTIPSも充実しています。自分が行き詰まった箇所については、大抵誰かが先にトラブルとして直面しているので、少し検索しただけで多くの場合は解決できます。
また、WordPressはそのプラグインやテーマ(デザイン)の多さでも強みがあります。既存のテーマを少しアレンジしたり、タイトルなどの画像を差し替えるだけでもオリジナリティを出すことができます。
ちなみに私が今回使用したのは「Cocoon」というテーマです。ユーザーが多く(トラブルシューティングが容易で)、ある程度SEO対策もできる点で選択しました。
他にも素晴らしいテーマは数多くありますので、お気に入りを探してみるのも面白いと思います。
デメリットもしっかり把握
ただ、デメリットが全くない訳ではありません。例えば、上で挙げたプラグインがその筆頭です。
WordPressの本体はかなり頻繁にセキュリティ・ユーザビリティ対応でアップデートしていますが、バージョンが上がると使えなくなる(対応しない)プラグインも出てきます。すると、デザインが崩れるだけでなくユーザビリティやセキュリティも損なわれる可能性があります。
使用するプラグインを選ぶ際に私が参考にしたのはこちら。
やはりここでも「使用している人が多い、評価の高いプラグイン」を選ぶのがベターです。
また、かなり細かい設定が可能であるWordPressは、裏を返せば「何処をさわっていいかわからなくなる」こともしばしば。その時は迷わず「検索」し、それでもわからなければおとなしく諦めましょう。いつかきっとわかる日が来ます。
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